2023年5月11日にGooglePixel7aが発売されました。
言わずもがな今現在発売されているAndroidスマートフォンのなかで群を抜いて
コスパ最強のスマートフォンだと言えます。
処理性能やカメラ性能は文句なし、メモリも8GBになって
値段は62,700円
向かうところ敵なしといった印象です。
ただこの値段を実現するに当たり削られている部分もあります。
それが端末の重量と耐久性です。
実際にPixel7aの重量は193.5gで6.1インチのサイズにしては少し重たい。
耐久性に関しては防水防塵に対応はしているもののIP67止まりで画面については
2013年に発売されているGorilla Glass 3です。
コストを削減する部分としてはいいところに目をつけたなとは思いますが
193.5gだとちょっと重たいし、Gorilla Glass 3だと少し心もとないと
考える方もおられるのではないかと思います。
そんな方にお勧めしたいのがASUSより発売されているZenfone8です。
重量は169gでIP68対応、加えてGorilla Glass 3の4世代後の
2020年に発売されているGorilla Glass Victusを搭載しています。
そして価格は現在のAmazonの値段でPixel7aとほぼ同額の62,370円です。
今回の記事では
Pixel7aの重量と耐久性に少し不安があるという方にむけて
Zenfone8という選択肢もあるということを紹介したいと思います。
ポイントは
電池持ち&カメラ性能(Pixel7a)
VS
コンパクト&耐久性(Zenfone8)
です。
処理性能に関してはほぼ同じ
Zenfone8は2021年の9月に発売されたスマートフォンですが
SoCには、Qualcomm Snapdragon 888プロセッサーが搭載されておりAntutuベンチマークでは
約80万点の性能を誇っています。
対するPixel7aにはGoogleのTensor G2が搭載されておりこちらもAntutuベンチマークでは約80万点です。
メモリもお互い8GBで(Zenfone8には16GB仕様もある)処理性能に関わるスペックでは互角といったところです。
【Pixel7aに軍配】カメラ性能
カメラ性能はどちらも2つのレンズを搭載していて
Pixel7a
広角:6400万画素
超広角:1300万画素
インカメラ:1300万画素
Zenfone8
広角:6400万画素
超広角:1200万画素
インカメラ:1200万画素
で単純な画素数だけでいえばほぼ互角です。
ただPixelはAIによる画像処理がとてつもなく優秀で撮った時の仕上がりは断然Pixel7aに軍配が上がります。
ちなみにカメラ性能を科学的に評価するDxOMarkテストでは
Pixel7aが133点でZenfone8が116点と評価されています。
ただZenfone8の写真が悪いのかというとそうでもなく全然きれいに撮れます。
あくまでカメラ最強を誇るPixelと比べての評価になるので
そこまでカメラの仕上がりを重視しない人であれば妥協できるポイントだと思います。
【Pixel7aに軍配】電池持ち
バッテリー容量は
Pixel7a:4385mAh
Zenfone8:4000mAh
とPixel7aの方が容量が大きいです。
しかもこの容量の差だけでなく
Zenfone8は発売当初から
バッテリー持ちが課題の端末です。
容量の差だけで言えば385mAhの差ですが
この数値以上の差があることは否めません。
ただZenfone8の電池持ちが悪いからと言って一日持たないということはなく、普通に使っている分には生活に影響はありません。
さらにダークモードや省電力モードにすることで電池持ちを改善させることも可能です。
下の記事で解説しています。
-
Zenfone8を1年半使ってわかったこと。課題の電池持ちの改善方法についても解説!
続きを見る
ただPixel7a「バッテリーセーバー」という大幅な機能の制限を受けることなくバッテリーがより長持ちする機能が搭載されているので
電池持ちという部分においてはPixel7aに軍配が上がります。
【Zenfone8に軍配】コンパクトで軽量
Pixel7aとZenfone8はどちらも画面サイズが比較的小さめです。
以下にサイズと重量をまとめます。
ディスプレイ | 高さ | 幅 | 厚み | 重量 | |
Pixel7a | 6.1インチ | 152mm | 72.9mm | 9.0mm | 193.5g |
Zenfone8 | 5.9インチ | 148mm | 68.5mm | 8.9mm | 169g |
Zenfone8の方が若干小さくて重量はなんと25g軽いです。
写真で比べるとこんな感じです。
※左がPixel7a,右がZenfone8
もともとZenfone8はコンパクトを売りにしているスマートフォンなので
当然といえば当然なのですが重量の25g差というのがかなり大きいです。
スマホは毎日使うものなのでどうせなら軽い方がいいですよね。
なのでコンパクトで軽量という部分ではZenfone8に軍配が上がります。
【zenfone8に軍配】耐久性
次は耐久性です。
耐久性能で大事なのは防水防塵対応と画面強度です。
Pixel7a
防水防塵:IP67
画面強度:Gorilla Glass 3(2013年発売)
Zenfone8
防水防塵:IP68
画面強度:Gorilla Glass Victus(2020年発売)
防水防塵規格のIP○○を簡単に説明すると
最初の〇に入るのが防塵性能を表す数字で2つ目の〇が防水性能を表します。
防塵性能
0:保護なし
1:大きな固体の侵入を防ぐ
2:中型の固体が入らないようにする
3:小さな固体の侵入を防ぐ
4:1mmを超える固形物の侵入を防ぐ
5:有害な粉塵の蓄積を防ぐ
6:ほこりの侵入を完全に防止
防水性能
0:保護なし
1:ケーシングに滴る水滴は効果がありません
2:外側ケーシングを15度に傾けると、外側ケーシングへの水滴の影響はありません。
3:水または雨は、60度の角から外側のケーシングまで影響しません。
4:あらゆる方向からシェルに飛散した液体に損傷はありません
5:損傷なしで水ですすぐ
6:キャビン環境で使用可能
7:短時間での耐水性(1分)
8:一定の圧力下で長時間水に浸す
Pixel7aとZenfone8の防水防塵性能を簡単に説明すると
Pixel7a:ほこりの侵入を完全に防止し、短時間(1分)での耐水性能がある
Zenfone8:ほこりの侵入を完全に防止し、一定の圧力下で長時間の耐水性能がある
つまり防水機能はZenfone8の方が優れているということになります。
次に画面強度ですがPixel7aが2013年に発売されたGorilla Glass 3を採用しているのに対し
Zenfone8は2020年発売のGorilla Glass Victusです。
この差は歴然でGorilla Glass 3の後にGorilla Glass 4,Gorilla Glass 5,Gorilla Glass 6,と挟んで
Gorilla Glass Victusが発売されているので4世代も違います。
Gorilla Glassはグレードアップする際に前モデルとの差を比較して発表されていて
例えばGorilla Glass 3からGorilla Glass 4の時は強度が2倍になったと発表されていますし
Gorilla Glass Victusの時はGorilla Glass 6と比べて耐擦傷性が2倍、
固く粗い表面への耐落下性を約2m(Gorilla Glass 6は約1.6m)
に強化と発表されています。
以上のことから防水防塵性能と画面強度を合わせた耐久性という部分では
Zenfone8に軍配が上がります。
カメラ性能をとるか、耐久性をとるか【スペックを下げれば半額でそこそこ性能の機種もある】
Pixel7aがコスパに優れたスマートフォンであることは事実です。
実際僕も妻用に購入しています。
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グーグルストアでPixel6aを下取りに出してPixel7aを購入した話【ほぼ1年使ったけど25,000円で下取り】
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ただカメラをそんなに重視しない人でスマホには耐久性を求めるという方であれば
ほぼ同価格のZenfone8という選択肢もアリなんじゃないかと思います。
詰まるところ
・カメラ性能を求める人はPixel7a
・耐久性を求める人はZenfone8
と考えてもいいかもしれません。
またそもそもそんなにスペックを求めていない人であれば
下の記事で紹介しているOPPO Reno7Aがおすすめです。
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【格安SIM・格安スマホ選び】IIJの端末セット購入で選ぶなら今はOPPO Reno7A一択!
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記事執筆時点のAmazonでの販売価格が約32,000円
約半額です。
この価格で必要十分なカメラ性能、IP68対応に画面強度もそこそこあります。
今回は2023年のAndroidスマートフォンの覇権を取るであろうPixel7aに対抗できるかもしれない
Zenfone8との比較を行いました。
スマホは日常的に使うものなので自分の生活に合わせたものを選ぶのが鉄則です。
・自分が今使っているスマホのスペックは本当に求めているものなのか?
・値段の割に使いこなせていないのではないか?
ということをもう一度考えて、自分に最適な1台が見つかればこの上無しです。
今回の記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。