こんにちは。しんすまです。
僕は既に3人の子供に恵まれていた父親で、最近、家計のバランスを保ちつつ、4人目の子供と過ごすための育児休業を取るという挑戦を経験しました。
それは経済的な面で不安が大きかったですが、この経験をこれから育休をとるか悩んでおられる父親のみなさんにお伝えできればと思います。
もうすぐ1年経って職場に復帰となりますがここまでの感想としては
貯金は出来ないけど生活は出来る。家族と暮らす1年間はメリットの方が多い
でした。
育児休業制度とは?については下の記事で書いていますのでそちらをご覧ください。
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1年間の育休を取得します~男性の育休取得を推進したい~
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なぜ育休を取る決断をしたのか?
僕が育児休業を取る決断をした理由には2つあります。
ひとつは、4人目の子供を迎えたこと。
もうひとつは、
この1年間という時間を、家族と共に過ごすという貴重な経験をしたいと強く思ったからです。
まず4人目が産まれたということでこれまで専業主婦として3人の子供の面倒をみてくれていた妻の負担が確実に増えるから。さらに妻は帝王切開なので産後の大事な時期に4人の子供の面倒をみてもらうのはさすがにきついだろうと判断したからです。
もうひとつは1年間も会社を休むという、多くの人が経験出来ないであろうことを経験できるチャンスだと思ったからです。
僕たちは、毎日働き続け、忙しい日々を過ごす中で、時には家族との時間を犠牲にしてしまうことがあります。
そこで僕は1年間という時間を子供たちと共に過ごすことが、僕自身、そして家族全体にとって何よりも価値ある経験になると信じていたからです。
育休を取得する前に考慮したこと
1年間も育休取ると決断したは良いものの、なにも考えていなかったわけではありません。
以下に育休を取得する前に考慮すべきことについて紹介します。
考慮すべきポイント
・経済的影響(取得期間との兼ね合い)
・仕事の状況
・パートナーの意見
経済的影響
一番大事なのは経済的影響だと思います。
特に僕の家族みたいな妻が専業主婦で収入がひとつのみの場合はなおさらです。
実際の収入については次項で紹介しますが、減ることは確実です。
ここで大事になってくるのが貯金額と育休の取得期間です。
というのも育児休業中の給付金は半年を過ぎると制度上17%近く減ります。
なので育休を取得する時点での貯金額との兼ね合いで決められることをお勧めします。
仕事の状況
当たり前ですが仕事の状況も大事です。
育休期間が終了したら前の職場に戻ることが義務付けられていますので
逃げるようにして育休に入るのはおすすめしません。
上司や同僚にしっかりと引継ぎをして復帰時のことを考慮して育休に入りましょう。
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男性の育休取得の意思はどう伝えればいい?~例文付き実体験を以て説明~
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パートナーの意見
パートナーの意見もとても大切です。育休を取るということはパートナーとの時間が確実に増えます。
一緒にいることで喧嘩をしてしまい、険悪な雰囲気になってしまうのは本末転倒です。
育休を取得することや期間について十分に話し合いましょう。
以上3点は確実に考慮して育休に入りましょう。
実際の収入はどうなる?育児休業給付金の支給額を公開
育休を取ると決めたは良いものの、実際の収入はどうなるのか?
気になるところだと思います。
会社の規定によりますが育休中は会社からの給与が出ないところがほとんどだと思います。
そういう人は育児休業給付金というものが国から支給されます。
計算方法は育休に入る前の直近6か月の総支給が基本になります。
手取り額ではありません。総支給額です。
時間外手当や通勤手当、住宅手当等も計算に含まれます。
総支給額を基本として
取得から半年間は総支給額の67%
半年経過後は総支給額の50%
となります。
つまり、育休に入る前の総支給額が30万円の人は
育休開始から半年間は201,000円となって
半年経過後は150,000円となります。
さらに所得税と社会保険は免除されます。
※住民税は支払う必要があります。
実際の支給額
ここまではあくまで制度上の話なので実際の僕の育児休業給付金の支給状況をお伝えします。
申請が通れば下のような決定通知書が届きました。
赤枠が支給額を決める為の基本月額(育休前の直近半年の総支給の平均)
水色枠が育休開始から半年間の支給額(196,075円)
黄緑枠が半年経過後の支給額(146,325円)となっています。
ここから住民税(僕の場合は月2万くらい)を引いて
最初の半年は176,075円(合計約105万円)、半年以降は126,325円(合計約75万円)となりました。
1年間の合計で計算すると年間約180万円の支給となりました。
毎月の給与は出ないのですが賞与に関しては支給対象期間に就労をしていれば支給はされるはずです。
僕の場合6月26日から育休に入りましたが、夏の賞与は満額支給。冬の賞与は半額は支給されました。
これが本当に大きかった。
会社にもよると思いますが、賞与の有無は育休取得を考慮するポイントになるかと思います。
【注意!】最初の育児休業給付金の支給は申請からおよそ3ヵ月後
育児休業給付金の支給額についてだいたいのイメージはつかめたかと思いますが
ここで注意しないといけないことがあります。
それは育児休業給付金は2か月分をまとめて支給されるということと
最初の支給は申請からおおよそ3ヵ月後だということです。
実際に僕の場合の支給スパンを公開します。
〈6月26日より育休開始〉
1回目支給 10月3日
2回目支給 11月28日
3回目支給 1月24日
4回目支給 3月23日←ここから50%支給に変わる
5回目支給 5月30日
6回目支給 執筆時点で未支給、7月末?
こんな感じで最初に支給されたのは10月3日でした。
ネットを見ていると最初の支給が4ヵ月後だったと書いている人もいたので、
育休開始からの数か月間は無収入になる
ことは覚悟しておいた方がいいです。
減った収入を補う為にしたこと
ここで減った収入を補う為に僕がしたことを紹介します。
6割~8割の収入があるとはいえ、やはり収入が減った状態で1年間暮らすのは精神衛生上よくないです。そんな時に月1万円でも別の収入があると安心感が得られます。
今回紹介する方法は誰でも簡単に出来ることですのでぜひ試してみてください。
通信費の見直し
スマホやネットの通信費を見直しましょう。
僕はもともと楽天モバイルを契約していたのでスマホ代は月1,078円
ネット代はおよそ6000円弱という通信費としてはかなり安い方だったと思います。
ここからどう見直したかというと、スマホとネットを合わせてIIJmioに乗り換えることで年間65,000円程節約することが出来ました。
詳しくは下の記事で解説しています。
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楽天モバイル・ひかりからIIJmioに乗り換えて半年以上経過したから状況報告【デメリットは無い】
続きを見る
楽天モバイルからIIJmioへの乗換えはスマホもネットもどちらもWEB上で申し込みするだけでほぼ完結する(ネットの工事等が不要)のでやらない手はないと思います。
ちなみにIIJmioは乗換え時にスマホを同時に購入することでスマホをかなりお得に購入出来るので
乗換えの際はスマホも同時に購入されることをおすすめします。
方法は下記事をご覧下さい。
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家族で合計4回線契約!IIJmioへのMNP乗換え(転入)方法を事前準備からわかりやすく解説。
続きを見る
メルカリで不用品を売却
あと個人的に育休と相性が良いと思っているのがメルカリ等のフリマサイトでの不用品の売却です。
育休ということで自ずと家にいる時間が長くなります。これを機に断捨離をして家をきれいにしつつ収入を確保しましょう。
僕は実際にこの育休期間中に100個以上の不要品を売却しました。
その際に掴んだ発送のコツについては下の記事で解説しているので参考にしてみて下さい。
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フリマアプリで200件以上の発送経験者が語る!これだけ知っていれば大丈夫!5つの配送方法を解説【匿名配送のみ】
続きを見る
あと思ってもいなかった副産物として
メルカリで出品→購入者とのやりとり→梱包→発送→評価
という一連のやり取りを行うことでなにか仕事をしている感覚になることが出来ます。
育休中は社会との関わりが極端に減るのでこういった感覚になれるのは大事です。
家の整理、副収入といった目的だけでなく社会との関わりが持てるという部分でもメルカリでの不用品売却はおすすめです。
狙っていた訳ではないけど保険金は助かった
決して狙っていた訳ではないのですが
4人目が帝王切開だったこともあり、入っていた保険会社からの保険金が入ってきました。
金額にして80万円程。
これはめちゃくちゃ助かりました。とはいえ帝王切開は実際に産む母親へのダメージが非常に大きいので手放しに喜ぶことはできませんが
せっかく大変な思いをするぐらいならないよりはあったほうがいいです。
出産となると普通分娩になるか帝王切開になるかは正直わかりません。
しかも帝王切開の適用は保険に入ってから〇年後という規約があるところも多いです。
僕もそうでしたが一度プロに相談してみるといいかもしれません。
無料で相談にのってくれるので気軽に試すことができるのでおすすめです♪
貯金は出来なくても暮らすことは出来る。一緒に過ごすことで得られるメリットの方が大きい
1年間の育休が残り1か月をきりました。
そんな僕からいえることとしては
貯金は出来なくても暮らすことは出来る
です。
さらに家族と一緒に過ごすことで得られるメリットの方がはるかに多いということです。
これは経験した上ではっきりと言えます。
今回は4人目の子供でめちゃくちゃ溺愛しています(笑)
今まで3人の子供達と過ごしてきましたが、正直ここまで溺愛することは出来ませんでした。
それはきっと日々の仕事に追われていたからだと思います。
この1年間は誰よりも生まれてきてくれた子供と一緒にいたと自負できます。
だからこそこんなにも愛しいんだと感じるんだと思います。
つまりなにが言いたいかというと
育休を取ろうか悩んでいる男性の方がもしこの記事を読んでらっしゃったら
必ず取ってください。1年とは言わない最低でも半年は必ず取ってください
後悔はしないと約束します。
産んでくれた奥さん、産まれてきてくれた赤ちゃん、お兄ちゃんやお姉ちゃんの傍にいてあげてください。
長い人生の中で半年や1年なんてほんの少しの時間です。
でもそのほんの少しの時間が人生でいちばん濃い時間になります。
この記事が育休を取るか悩んでおられるお父さん方の背中を押すことが出来たら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。